ビフォア・サンセット

2004年/アメリカ

監督:リチャード・リンクレイター

出演:ジュリー・デルピーイーサン・ホーク


Before Sunset - Original Theatrical Trailer

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「ビフォアシリーズ」三部作のふたつめ。9年越しの再会です。主演の2人も9歳としを重ねています。

まず思ったのは英語の勉強をしている人に適した教材であるということです。まさしくhad been映画だしふたりとも聞き取りやすい。

一作目の「ビフォア・サンライズ」は(自分の感受性の問題で)一歩引いた場所から観たような感覚だったけど、今作の主人公はふたりとも30すぎという設定なので、会話や考え方もとても今の自分にフィットしていた。脳を駆使せず軽快に観られたし、胃もたれしなかった。お互いについて知っている情報が少ないと、そのポイントだけについて深く語り合うことになるので、かえって相手がどんな考え方や視点を大切にするのかを理解することができる。

ひとりで海外に行って、こわごわ入ったバーで、たまたま居合わせた同じくひとりの日本人がいたとして。朝まで仕事のこと、小さい頃の思い出、故郷のこと、映画や音楽や好きなもののことについて会話して、なんとなく連絡先もSNSも教えあわないまま「じゃぁね」と別れたとして。そのひととまた海外でバッタリ出会ったら、きっとこんな映画のようになると思う。リアリティが凄いのです。終わり方も個人的に最高だった。考え方もこころも子供のまま大人になって、うんざりするような毎日を乗り越えて日々を戦っている同志、恋愛要素がなくても人との関わりの温かみが伝わります。

 

深く共感するシーンがあったので引用。

細かいところに目が行っちゃうの そして感動して忘れられなくなる 
最近のカップルが混乱しているのは きっと長年供給者だった男性が女性に必要とされなくなったからかもね  私は強いし 経済的に自立してて 養われる必要はないけど 愛する人は必要だわ 

次はまたしても9年後です。40歳になるまで観ないほうがいいんじゃないかという気もして参りました。

 

<メモ>

・人生の最高の出来事は人と出会い深く知り合うことです

・東欧に行ったことある?のシーン。言葉はわからないし、買うものもないし広告もない、することといえば散歩と日記を書くだけ。退屈だったはずなのに、頭が休まり物質欲が消えて気分が高揚した

・すべてに心を開くけれど特定の宗教を信じるのをやめてるの

・ボートに乗ったときブラウスが風でまくれて腹とか背中とか見えてるのめっちゃきれいだった

・とにかく会話が自然で軽快なので、映画の体感時間40分くらいだった。

・ちらちら見てるのをバレないようにしてる視線とか、触ろうとしてやっぱりやめる場面とか。

 

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