π(パイ)
1998年/アメリカ
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ショーン・ガレット、マーク・マーゴリス、ベン・シェンクマンほか
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とにかく数学者が頭痛に悩む白黒映画。
いきさつの説明が少ないせいで収入源が謎な人が主人公なんですが、家にでっかいコンピュータがあってそれをなんやかやして株価の予測ができるらしく、なんかスピーディな展開で株式市場関係の悪い人とかユダヤ教関係の悪そうな人とかに脳を狙われる。で最後すべて忘れて幸せっぽい感じで終わります。頭悪いの丸出しな説明で申し訳ないです。
コンピュータが自分自身に気づいてなんとか…というくだりは(ちょっと無理がございます)と思いました。そういった流れに「ほう」と思わせるにはある程度そのメカに何かしらの感情を持たせる過程がないと難しいと思うのです。名前がついてるとかPCに向かって話しかけてるとか、観てる側の凡人にも何か「特別な感情がある感じなんだね」と伝わる行為があったら良かったと思いましたがこれは三度の飯よりロボ好きの意見なので、まぁ単なる感想です。でも愛がないとただのパソコンぶっ壊れ事案だよね。
ダーレン・アロノフスキーは「ブラック・スワン」の監督ですが、音楽はクリント・マンセルが手がけており、先日視聴した「月に囚われた男」の音楽もこの方。なんか聴いたことある感が終始あったので納得です。
トランス系の音楽がずっと流れてまして、鍵を締める音や走る音も小気味よくBGMに合わせてあるので疾走感があります。でかいプロジェクターがあって小さいステージ的な部分があるけどもカフェバーともバーともつかない常連だらけの入りにくくて居心地悪い酒飲み場ってあるじゃないですか、そういうとこでπを流すナイトとかあったら大いに盛り上がるんじゃないでしょうか(常連だけで)。
内容がどうこうより、この映画いつものH島駅前Fタバ図書で借りたわけなんですが、DVDの調子が悪かったんです。で途中数分間観られてない部分があります(早送りなら観られたのでだいたいは把握できてると思いますが)。この”FタバのDVD不調事件”が起きるのは二度目で、前回は「es[エス]」というスタンフォード監獄実験を題材にした映画で発生しました。エスのときは「早送りなら観れたょ☆」という脳天気な感じではなくて完全に途中から視聴不能でした。なので、わたしはエスの結末を知りません。なんか不気味な映画で起きるんでしょうか。もしかしたらDVDの不調ではなくて我が家の霊障かも知れません。
白黒映画だったので、白黒で私の優しさを押し付けがましく貼っておきます。