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レンタルDVD店に通う理由

NetflixとかHuluとかそういうサービスはいろいろある。知っている。

DVDを借りるにしても、わざわざ店舗まで出向かなくて済む、ネットで借りるツタヤディスカスとかそういうサービスはいろいろある。それも知っている。それでもわたしがバスにのってFタバ図書H島駅前店に通う理由。

 

NetflixとかHuluとかを躊躇う理由】

まず「ネット経由でいつでも映画が観られる」という選択肢。これは選択肢が広すぎて選択しないという判断が目に見えてわかるから。要するに、期限があるわけではないし、いつでも観れる→いま観なくてよい。という思考をするであろうことがわかっているからだ。

また、観始めたら観始めたで際限なく観てしまうのも怖れている。一度手を出したら極限まで掘り下げる性格ゆえ、家から出なくなるのではないか。海外ドラマなんて手を出したら夜中まで観てしまい仕事に支障をきたす自分が容易に想像できる。あと、利用している知人に聞くと、観たい映画が全部あるわけではないそうだ。配給会社とかの関係だろうか。観たい映画がなかったらまたレンタルなり他のサービスなりを利用するであろうと考えると二の足を踏む。わたしは観たい映画に対する執念がすごい。

また、我が家のインターネット回線はWiMAXであり、映画一本観ただけで速度制限にかかりそうである点も怖れている。

 

ツタヤディスカスとかの無店舗型レンタルDVDを躊躇う理由】

躊躇うというか、これは一度利用したことがあっての判断。学生のころ利用していた。今もそうか分からないが、良い点も多々あった。まず店舗には置いていないようなマイナー作品も数多くラインナップされている。誰かが借りていても、返りしだい自動的に送られてくる仕組みもあった。返却も郵便ポストに投げ入れて完了。便利そのものであった。

返却期限もなかった。だがこれが良くなかった。いつまでも観ないのだ。いつまでも観ないのに月額制の料金なので「今月一本も観てないのにおカネだけ払ってる」という状態が何度か続いた。許されるとどこまでも堕ちてゆくのがわたしという存在であることに気付かされた。

 

【レンタル店に通う理由】

これを借りよう、という目的がなくてもぶらぶら歩いていると様々な学びがある。店員さんの手書きのPOPだったり、ジャンルを間違えて置いているために普段観ないジャンルの作品について知れたり。そんなに広くはないし漫画やCDのレンタルと混合していてゴチャゴチャした店内なのだが、DVDコーナーの背表紙を眺めていると、(このなかから好きなもの、4つだけ選んでいいよ)と大きな存在に囁かれている気分になる。払うの自分なんだけど。また、お店には色んな人が来ていて、彼らが何を借りているのかを見るのも、悪趣味ながら楽しみの一つ。きっとこの時代にレンタルDVD店で借りているのだから私のように理由があってのことだと察する。

また、「返却期限がある」というのも大切な理由のひとつ。購入した本より図書館で借りた本は読むのが早い。そういうことだと思う。

あと放っとくと土日は一日家で寝ているわたしは、自分自身に外出せざるを得ない理由を作りたい。自動的に駅まで行く用事を作れるわけである。これは大きい。

また、「借りてきたDVDを観る」というのは祝祭感がある。ちゃぶ台にご飯やお菓子やお酒を用意して、プレステ2(我が家にはこれしかない)で再生する。これまで何十人、何百人の人がこのDVDを再生したのだろう、とか考えながらケースを開ける。これは祝祭感がものすごい。

ちなみにFタバ図書H島駅前店では郵送返却というしくみがあり、レンタルする際「ゆーそーでかえすやつにしたいんですけど」と言うと100円追加するだけでポストに返却できる。独身女性であるし、100円くらいなんてことない。大変便利に使っている。

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こういう文章を書くのには当たり前ながら理由がある。つまるところ店舗に通うのは面倒でもあるので、ネットサービスを検討していなくはない、検討しようかしら、便利だわね、やってみようかしらね、と思っているということである。具体的に言うと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアが観たいのにFタバに置いてない」というのが引き金である。ブルーレイはあるんだけど。プレステ2はブルーレイが食べられない。

 

しかしながら書いていて、やはり「DVDを借りにおみせに行く」のは自分の祝祭的な趣味である、と気づいた。この街からはどんどんDVDレンタル店が消滅し、代わりにネットカフェなどに変貌している。H島駅は通勤経路でもなく生活圏内からは少々外れているのだが、「DVDを借りるためにおでかけする」という行為もそんなに悪くないというか、いまのところ楽しいので続けようと思う。

しかし。インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア、どうするかなあ。店員さんにお願いしてみようか。