T2 トレインスポッティング
2017年/イギリス
監督:ダニー・ボイル(脚本:ジョン・ホッジ)
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル、アンジェラ・ネディヤコヴァ
T2 – Official Teaser Trailer – At Cinemas 27 January – Sequel to Danny Boyle’s Trainspotting
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トレイン・スポッティングの続編。公開日に観てきた。
そもそもトレイン・スポッティングありきの話なので、これだけ観たらよくわからないと思う。わたしは「観たことあるけど大まかにしか覚えてない(なんか音楽がカッコよくてトイレに吸い込まれて大金もってトンズラしてた気がする)」くらいの状態で観に行ったけど、観ているうちに思い出したりして楽しかったです。
ストーリーそのものは、なんていうか大きな展開はない。20年のあいだに4人に起こったことをちょこまか説明したりしながら『とにかく「昔は楽しかったね!あの頃をもう一度!男の子はいつまでも男の子だぜイェー!」という基本テンションをかっこいい音楽とテンポいい映像でノリノリに表現したよ!』という感じ。ラストは前作を踏襲していますが、お金を産み出す方法も変わったなあと。この20年で世界に様々な変化がありましたが、それが大きく強調されているように感じました。スマホ、SNS(snowで自撮りしたり)、詐欺の方法の変化、何より、誰も予想し得なかったであろう「イギリス」という国の変化。それと対比することで人間性の変わらなさがヒリヒリするほど目立っていた。
わたしはトレイン・スポッティングに特別な影響を受けたわけではないし、そんなに大好きな映画ではない。何度も観たわけでもない。でも、昭和生まれの映画好きにとって、トレイン・スポッティングは「観たころの自分を思い出す」存在であると思います。面白い/面白くないは関係なく。「あの4人が帰ってくる」「いまも生きている」事に価値があるというか、感覚としてはイエモンの再結成ライブみたいな感じでした。そして客層もイエモンの再結成ライブとだいたい似通っていました(昭和)。お酒飲みながら音楽に合わせて体が動きながら、ひとときだけ何処にも属していない人間であるような気持ちでいられた時間をくれた映画でした。
<メモ>
・今作ではヴェロニカという女の子(ブルガリア出身という設定)が出てきて、とにかく彼女が良かった。おっさんばっかりになった面子のなかをうまいことヒラヒラしていた。アンジェラ・ネディヤコヴァという女優さんで、T2のオーディションで監督みずから選んだそう。調べてみてもほかの作品とか出てこないけど今後いろんな彼女が観てみたい。
・大人になって改めて観ると、ほんとに訛りがすごいひどい!東北弁みたいな感覚だろうか。
・クラブのトイレのシーンでPS2の名作「ムーンライトシンドローム」を思い出し久々にプレイしてみようかと思った。あそこで二人がお互いに気づくシーンは最高だった。
・ラスト、ヴェロニカがスパッドにしたことは救済だった。
・買わなかったけどグッズがおしゃれでした。この映画といえばオレンジ色ですよね。
・1ヶ月くらいこのフライヤーを自分ちのトイレに貼っていた。