はじまりのうた
原題:BEGIN AGAIN
2013年/アメリカ
監督:ジョン・カーニー
出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、アダム・レヴィーン、ヘイリー・スタインフェルドほか
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ニューヨークでみんな色々ありながらもがんばる映画。(※説明が低能ですみません)
これ、すごく気持ちよく終わって面白かったです。自分では観ないタイプの映画なのですが、御友人が選んだため一緒に観ることができました。
MAROON5の人が出てるんですが気づきませんでした。おじさんになりましたね…
一つ気になったのが、主人公と同郷の太っちょ君。彼、脇役に徹しているというか、主人公の成功を願いサポートし続け、ヤケクソの主人公に「あんたの曲キライよ」とか言われながらも都合良い手助けをし続ける天使のような人なんですね。サスペンス映画脳としては「彼が最後まで天使であり続ける訳がない、最後なにか(乱暴されるとか)どんでん返しが…」と浅はかな邪推を捨てきれないまま観てたんですが、まぁ無いですし、物凄い天使なんですね。あんな人は世の中に存在しないと思うんですが、存在するとしたら物凄くネガティブな面が無いとおかしいと思っちゃうわけですが、音楽好きなニューヨーカーは天使になれるのでしょうか、とにかく脇に徹していて可哀想でした。
しかし、なにしろ主人公が可愛い!可愛い子が歌う映画っていうだけで、いいですね。ニューヨークの街もたくさん描かれていてよかった。「そんな上手くいかないし財源が謎」とか余計な事を思う余地もないほど全体に絨毯を敷いてくれているというか、なんていうか不条理な映画ばかり観ているヒューマン映画アレルギーの人も安心して身を委ねて頂いて大丈夫です。完膚なきまでに圧倒的な起承転結に包まれたなら「これが…ヒューマン映画…」と打ちのめされ、視野が広がることと思います。
<メモ>
・考え事が残らない映画って健康にいい!
・ニューヨーカーの真似をするとこでfuckin'を連発してて勉強になった、I'm in fuckin' zone(くっそ集中してるぜ、的な)とか。
・ニューヨークの高級マンション(ボロい、と表現していた)とか、スタッフのワンレン東洋人と浮気したりとか、急にヒゲ生やして宇宙について語ったり、ジョンレノンを意識してたんかな。
・30年後くらいの映画好きのあいだで「この時代の映画って絶対iPhone出てくるよね~」って言われるんだろうな。ピポポン、て音とかよく分からないんだろうな。そう思うとiPhoneのマリンバの着信音は現代映画界を支配していますね。スターバックスのコーヒーと。