インド・オブ・ザ・デッド
原題:GO GOA GONE
2013年/インド
監督:クリシュナ・D・K・ラージ・ニディモールー
出演:サイーフ・アリー・カーン、クナール・ケームー、ヴィール・ダースー、プージャー・グプター、アーナンド・ティワーリー、ほか
Go Goa Gone (Unseen Trailer) | Saif Ali Khan, Kunal Khemu, Vir Das & Anand Tiwari
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インドのビーチリゾート・ゴアの離島でゾンビが大量発生する映画。日本の公式ツイッターがえらく捨て身だったことで、公開時話題になりました。
様々なハリウッド映画のパロディを交えた、B級中のB級ゾンビ映画なんですが。序盤からゴアに行くまであたりはかなりハイセンスというかスピード感があって、洗練されていて単純に面白かったです。音楽もよい。
登場人物の、いかにも頼りになりそうなおっさんが本当に最初から最後まで無駄なく頼りになるのです。そのチートっぷりは小学1年生における4月生まれの子のようなのです。なので大したピンチもなく、「手に汗握るハラハラドキドキ!」はありません。
「インドにゾンビがいるわけないだろ!」「何言ってんだ、グローバル化の時代だぞ!?」って喧嘩したり、「ゾンビのフリしたら意外とバレないかも!映画で観たし!」ってゾンビのフリしたり(わりと成功していた)、書ききれないけど終始コミカル。いわゆる”死亡フラグ”を意図的に試したり避けたり、という国籍問わず笑える部分が多かった。
ドラッグは良くないね…という感じのメッセージが若干伝わってきましたが、エンドロールでぐちゃぐちゃにラリってるあたり、あぁ安定のインドだね。と思いました。
ゴアってイビザ島みたいなレイブパーティが夜な夜な繰り広げられてる場所らしいのですが、ビーチもあってインドの熱海っていうか、新婚旅行の定番(熱海=新婚旅行というのは過去の話ですが)らしく、いつか行ってみたいなーと思います。個人的にはゴアの街とか、離島以外の描写がもっと観られたら楽しかったです。
最後、ゾンビと一緒に派手なカーテンコールがあってほしかったですが…残念。「アタマを空っぽにしてひとときボーっとしたいんです…」と後輩から相談を受けたら勧める映画かも知れません。
<メモ>
・最初、ふたりが観てる映画がMJのスリラーのインド版で面白かった
・よーし笑うぞー、と期待値高すぎる状態で観たのが敗因。娯楽に勝敗求めてはいけませんが…
・原題がすごく好きです。日本の配給会社のかたも原題には拘りを持ってたようで。
・踊ってくれよー。これはほんと残念。