不思議惑星キン・ザ・ザ

1986年/ソビエト連邦  RT/2H15min

原題:Кин-дза-дза!(Kin-dza-dza!)

監督:ゲオルギー・ダネリヤ

出演:スタニラフ・リュブシン、エフゲニー・レオーノフ、ユーリー・ヤコヴレフ、ほか

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マカロニをおつかいに行ったおじさんが、他の惑星に転送されていろいろある映画。ゲラゲラ笑えるかわいい映画。

 すっごい!!!面白かった!!!今日までこの楽しみを取っておいて良かった!!というくらい面白かった!

最初に転送された場面、はっ?と声が出ました。寒い国の雑踏のなかから、いきなり砂漠の真ん中、そして無音。キーンていうくらい無音。はっ!とした。ザッツワダイウォンテッド状態。これが観たかったのだという気持ち。不条理にも程があるという気持ち。(スカッとする不条理さ、ファニーゲームを連想した)

あらすじはネットの世界にたくさん書いてくれてる人がいるし、自分の文章力で説明を書くとその通りに記憶し直してしまいそうなのであんまり書かないでおきます。

「脱力系SFコメディ」と映画.comに書いてあって驚いた。べつに脱力はしなかった。けっこう悲しくなったり考え込んだり、権力とか差別、宗教と置き換えられる部分もあってム…となりながら観ました。社会主義と資本主義を対比しているんだろうなと感じる部分が多くあったんだけど、どちらが善でどちらが悪、と偏った印象がなくてよかった。あらゆる事においてそういう印象だった。2時間超は、自分のなかでは「長い」と分類するほうだけどそこまで長く感じなかった。そしてラスト。開始地点に戻ったところで終わり、ものすごく気持ちが良い終わり方です。

お墓が風船だったり観覧車(の廃墟)があったり、何もなくてずっと夜の星とか、天国みたいな星にすごい辛辣な美人が居たりなど、映像もとにかく美しい。三島由紀夫とか筒井康隆が好きそうな儚い女性に面白い映画ありませんか?と聞かれたら諸手を挙げてオススメしようと決意しました。とにかく登場する人々がめちゃくちゃかわいかった。Wikipediaによると、ロシアではこの映画のジェスチャーが普通に通じるのだと…!その確認のためだけにロシア行きたいです。寒いのが好きなのでロシアは行きたいところの一つなんだけど、言葉通じないしな、と悩んでたけど、このお辞儀が出来れば問題あるまい。と背中を押されました。

▼マカロニおじさんの家がコンパクトでかわいかった

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<メモ>

・順序が逆なのは分かってるんだけど、自分の人生で出会った順なのでしょうがないんだけど、藤子不二雄先生の短編集を思い出した。あと時計仕掛けのオレンジとか猿の惑星とかカリガリ博士(建物の感じ)を思い出した。

・ピラミッド型の自動販売機がかわいかった!ニュッって手みたいにお金置くトレイが出てきた。

・アルファ星で2人がお花にされちゃったあと、2人にとってはこれが幸せです、何であんたが決めるんだ神様かよ、というくだり。

・太った人→のっぽの人→バイオリン弾き→マカロニおじさん、の順で人間の進化を表しているように感じた。なんで助けてくれるのか理解できない人々。平気で嘘をついたり、それに傷ついたり、傷つく理由が理解できなかったり。

・観覧車が残ってたり、「海は燃料として使い果たした」と言ってたり、もしかしたら猿の惑星てきな…と妄想した

・過去に戻ろうと決めたあと、「いまどこ」「50分くらいか?」て言ってて面白かった。