溺れる魚
2001年/日本 1H31min
監督:堤幸彦
出演:椎名桔平、窪塚洋介、仲間由紀恵、渡辺謙、伊武雅刀、IZAM、成宮寛貴ほか
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窪塚洋介と椎名桔平が仲間由紀恵にだいたい怒られてるコメディ映画。押し入れにあったDVDを観ました。
・・・?
TRICKで育った世代なので、作中にパタパタ出てくる笑える部分は物凄く面白かった。が、ストーリーがいまいち分からない。いや説明してくれるから分かるんだけど、なんというか、過剰なのか足りないのか、観終わったあと「・・・?」となりました。
原作があるそうで、エンドロールの最後に監督が言い訳(っぽい事)を言ってる場面があったり、面白いよね?とストレートに聞いてきたり、好意的な呆れのような感情が!
これ、DVDの裏面が普通に怖い映画っぽいんです。それで観る前は怖い映画だと思って構えてたし、実際序盤はけっこう怖くてビクビクしてたんだけど、笑える場面が多くて拍子抜けっていうか安心できて良かったです。窪塚洋介、成宮寛貴の若い頃も観れて楽しめた。ちなみにわたし、全く芸能人に詳しくなくて伊武雅刀と渡辺謙の見分けがつかないです、っていうか演出のためにそうしてたのかな。
このDVDは8年くらい前に人から頂いてそのままになっていたものです。約10年越しに鑑賞が実現しました。その人へはこのDVDを頂いたお返しに、手持ちのDVDのなかから「リリイ・シュシュのすべて」を差し上げました。観終わったあと(これ返すから、リリイ・シュシュ返してくれないかな…)と未練がましく思いました。面白くなかったわけじゃないけど、過剰にカオスというか、「堤幸彦知らない人置いてくよ!」の雰囲気がするというか、テレビっぽかった。堤幸彦みんなそうなのかな。でも腹抱えて笑える時間をくれました。
▼OLが上司の着るモーニング娘。の衣装を縫わされているシーン
<メモ>
・海辺でパイ投げするシーン、岡崎京子の「チワワちゃん」を思い出した。そういう映画じゃないのに悲しくなった。窪塚洋介はヘルタースケルター(2012年/日本)にも出演していたし、水原希子と並んで”岡崎京子顔”だ。ファッションのせいかも知れないけれど、世紀末っぽいというか、ああいう雰囲気の出る最後の世代って感じだ。