セブン・イヤーズ・イン・チベット

1997年/アメリカ 139min

監督:ジャン=ジャック・アノー

出演:ブラッド・ピットデヴィッド・シューリス、B・D・ウォン、ラクパ・ツァムチョエ、ダニー・デンゾンパ、ほか

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身重の嫁を置いてヒマラヤ登山してるあいだに捕まったり離婚したり賽銭泥棒したり色々あってチベットに行ったブラピが、ダライ・ラマと遊んだり色々して人の心を取り戻す映画。

感動超大作!の香りがすごくて、苦手かも…と思ったものの、山登りが好き・チベットに興味がある・ブラピが出てる、という三拍子で「まぁ、観てみるかなァ」という気持ちで鑑賞。上に画像貼ってますが、ポスターが鬼のようにダサい。このダサさを乗り越えてレンタルした自分を偉いと思う。

 (´;ω;`)キュ…

 

あたたかすぎるよ。ダライ・ラマとの交流があたたかすぎるよ。

あらすじは

1939年秋、登山家ハインリヒ・ハラーは世界最高峰ヒマラヤ山脈への登山に向かった。時悪く、第二次世界大戦のためにインドイギリス軍の捕虜となってしまった彼は脱獄し、チベットへと行き着く。チベットの首都ラサで生活をしていたハラーは、当時14歳で好奇心旺盛なダライ・ラマ14世と出会い、親しく交流する。ラサでの日々がハラーの荒んだ心に変化をもたらした。しかし、その生活も中国共産党人民解放軍によるチベット国への軍事侵略によって終わりを告げることとなるのだった。Wikipediaより)

 でザッツオールなんですけど、私は歴史に疎いので、戦争や政治の描写で「こんなことがあったのか」「なんと、こんなことも」といちいち勉強になりました。

2時間超は個人的に長い映画なうえ、7年か~疲れるかな~、ダライ・ラマとの交流ってバター茶飲んでおしゃべりしたりする感じ~?とか思ってたけど、映画の中で時間の進み方が早く、またカットが基本的に短いので思ったほど気分がダラダラしなかった。

なんていうか全体的にサラサラした感触というか、冬山や砂埃のせいかも知れないけど、湿っぽくしすぎてないような質感をずっと感じてたんですが、中盤あたりから胸のあたりにずっと何かこみ上げていて、泣きそうだけど涙は出ないような呼吸の浅い感じがずっと続いた。異文化の中に身を投じて、共通の言葉や文化がない人たちに誘われてなんかその土地の習慣とか風習に混ざった時とかに感じるアレ。嬉しいような寂しいような帰りたいような住みたいような、よくわからんモノがこみ上げる感じ。そしてチベットに行きたい欲が最高潮に。

▼砂で描く曼荼羅。すぐ消えちゃうんだけどそれが諸行無常を表しているといわれる。映画では中国人に足で蹴散らされる。

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 なんかなんとも言えない気持ちで、別に「最高!観てよかった!」という感じでもないけど「観なくても大勢に影響ない」と思ったりはしない。けど、特に人に勧めたり「観たよ」と誰かに話したりする気分でもない。なんか、たっぷり寝て起きたときみたいな気持ちになった映画。

いまの私自身は特定の宗教を信仰しているわけではない(先祖の墓はお寺にありますが)けど、あらゆる宗教に興味がある。特定の何かを信仰しなくても今のところ生きていけてるからだと思うけど、”宗教そのもの”ではなくて、信仰なしでは生きられない人々の暮らしや精神構造について深く知りたい。もっともっと深く知って自分との違いを考えたい。資本主義国のブラピもそれを通して変化していった。いろいろ勉強になった映画。