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カンフー・ヨガ

2017年/中国・インド合作 107min

監督:スタンリー・トン(製作総指揮:ジャッキー・チェン

出演:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー、レイ(EXOというアイドルグループのメンバー)、ソーヌー・スードほか

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ジャッキー・チェンが秘宝を求めてアイスランドや中国やドバイやインドで大冒険をする。まるで小学生男子4~5人が脚本を書いたかのような破茶目茶っぷりを突っ込んだら負けな衝撃映画。ジャッキー・チェン主演映画としては過去最高の興行収入だそう。お金の匂いがものすごくする。ラストでスタッフが丸くおさめてまとめる。

 映画館に一緒に行った人に『付き合ってくれてありがとう』という感謝の念が強く湧いてきた。

いろんな瞬間が頭にきらめき、きらめいた瞬間にすべて蒸発して消えていく。

考古学者が揃いも揃って、服装や道具が新品同様なこと。ヨガの呼吸法よと言いながら思いっきり口から吐くこと。わざわざ狼の群れの前でカンフーの復習をすること。唐突に「チベットのおいしいお茶よ」「おいしい」「おいしい」と口々に言い、商品名を1秒以上映していること。演技もくそもない美人姉妹のこと。レストランの店名がずっと背景に映り込んでいること。ようやく見つけたお宝の書物をバッキバキに割って戦うこと。ヒンズー教寺院なのにターバンを巻いたシク教徒が多数いること。ていうかそもそもインドのイメージがアラビアのイメージと混じっていること。それは中国とインドの制作上の力関係が対等では無かったのではないかということ。エンドロールの音楽の尺が足りてないこと。

カーアクションのシーンは全てのカットがきらめきの連続だった。なぜかライオンがいること。同じ交差点を2回通ること。そもそもこれ誰だっけみたいな人が2~3人いること。みんな頑張っていたこと。

べつに、お金があるなら自分達が楽しい映画作ったらいいじゃないか。観る人が求めるものなんか知ったことじゃない。きっと、中国とインドが一緒に映画を作った、それに大スターのジャッキー・チェンが出た、ということが大切で衝撃でメモリアルな友好の第一歩っていうかズッ友だよって感じなのだろう。何より、最後のダンスの最後の最後、みんなが本当に楽しそうに踊って、飛び跳ねていたこと…

2018年、映画館のはじまりがこんなに楽しい映画で、今年は楽しい年になる予感しかありません。ジャッキー、ありがとう。