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ピアニスト

2001年/フランス 131min

監督:ミヒャエル・ハネケ

出演:イザベル・ユペールブノワ・マジメルアニー・ジラルド、ズザンネ・ロータほか

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過保護に育てられたピアニストの変化の話。路上でおしっこしたり、若いイケメンにお手紙を渡したりする。2001年のカンヌ国際映画祭でグランプリ・男優賞・女優賞を受賞。原作はエルフリーデ・イェリネクの小説。

 ミヒャエル・ハネケ監督の作品をたくさん観よう…という試みのなか、監督の作品のなかで異色っぽいなと思いつつ鑑賞。「ファニーゲーム」(オリジナル版)のおかあさんが出てたり、「隠された記憶」のおかあさんが出てたりしていた。

この映画は、主人公が『鑑賞者の共感を得にくい』キャラクターであるがゆえに、彼女のかなしみ、つらさ、あるいは嬉しさやよろこびに寄り添えない点が観終わったときに辛かったです。で、あまり書くことがないです。

書くことないなりに色んな気持ちが湧いてきましたが、それより何よりものすごいハネケもたれ*1をおこしてしまい。原作があると知ったのは鑑賞後なのですが、なんていうか、原作がある時点であらゆる考察ってプツッと途切れますよね。

▼鑑賞後の筆者

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ミヒャエル・ハネケ監督のほかの映画と共通するところですが、洗面所や家庭内の描写が多いところが(今のところ)印象に残りました。歯磨きしてるシーンやいろんなチューブ、化粧品が置いてあるバスルームなど。今作では町並みやお店の様子が多く観られるので、観ていて楽しかったです。わりと近代でもあるし。海外の暮らし向きを垣間見るのは面白いです、映画を観ることが好きな理由のひとつかも知れません。邦画にあまり手が向かないのはそのせいかも知れないです。

これまで観たこの監督の作品の味わいが増し、またこれから観る作品の味わいも増すであろうという点で割としんどかったものの観てよかった映画。

ミヒャエル・ハネケ監督作品

 

 

 

 

▼原作があるので考えることをやめた作品つながり

 

*1:ミヒャエル・ハネケ監督の作品に飽きること