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ブルーベルベット

1986年/アメリカ 121min

監督:デヴィッド・リンチ

出演:イザベラ・ロッセリーニデニス・ホッパーカイル・マクラクランローラ・ダーン、ディーン・ストックウェルほか

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落ちていた耳からあれよあれよと迷路に迷い込みクローゼットから悪夢を覗く映画。ベッキーに瓜二つな歌手がたいへんセクシー。全米映画批評家協会賞で4部門ほか多数の賞を受賞。

1950年代を髣髴とさせる、のどかな田舎町に潜む欲望と暴力が渦巻く暗部を、伝統的なミステリーの手法に則って暴き出しつつ、美しい芝生とその下で蠢く昆虫という導入部に象徴されるような善と悪の葛藤が描かれる。不法侵入や覗き見、性的虐待といった倒錯的行為が物語の重要な役割を果たしており、特に性的虐待の描写については公開と同時に論争を巻き起こしたが、結果的には興行的成功を収めることとなった。

大幅な予算の削減と引き替えにファイナル・カットの権利を得て、その才能を存分に発揮した本作が成功を収めたことによって、リンチにとっては本作が新たな転換点となった。またこの作品は、ジャンルを問わず複数の題材を多く盛り込むという以後のリンチの作風を確立させることとなる。

マルホランド・ドライブが本当に好きというか衝撃映画だったので、まあまあ同系列だよみたいなレビューを見て鑑賞。

だいたいのあらすじを読んでいたにも関わらず。もう何が何だかわけがわからないよ、と戸惑いながら必死に画面を見続けた2時間だった。なんか「パルプ・フィクション」を濃厚に煮出して真っ黒にした感じのような印象だった。

殴ったりする暴力的なシーンでライオンの唸り声がしていたのが印象的だった。この映画について調べると『暴力』というキーワードが出て来るし実際さまざまな暴力に溢れた映画なんだけれども、なんていうか考察は後付けだなって思った。とくに感想を筋道立てて書く必要はなく、直感を残したままにしたいと思いました。こういうのは書けば書くほど薄まるよーな気がするので以上です。とにかくベッキーそっくり。

▼bluevelvet movie posterでググった結果。ものすごく印象的な作品が盛りだくさんで(普通こんなに出ない)、時代もあるのかも知れないけれどリンチはやっぱりアートの人なんだなと思いました

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 マルホランド・ドライブのI've told every little starぐらい、しばらく耳に残る曲

▼リンチ監督作品