ウォーリー
2008年/アメリカ 98min 原題/WALL-E
監督:アンドリュー・スタントン(制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ)
声の出演:ベン・バート、エリサ・ナイトほか
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困り目なのがエライコッチャ可愛いロボが冒険する映画。本編は当たり前ながらエンドロールも安定の面白さ。
西暦2805年。人間は、汚染し尽くした地球を捨て、世代宇宙船「アクシオム(AXIOM)」で生活していた。
ゴミの山と化した地球で、ただ一つ動くものの姿があった。彼がこの物語の主人公、WALL・E(ウォーリー)である。量産型のゴミ処理ロボットである彼は、人類が地球を去ってから700年間、何があっても、仲間たちが壊れて動かなくなっても、ただ黙々とゴミを圧縮し、積み上げ、塔を建て続けてきた。その過程で、彼は感情を持つというシステムエラーを起こしてしまう。
あぁ…動きが可愛い…ゴキブリすらも可愛い…
この映画観てていちばん楽しかったの、HAL9000のオマージュ(オートパイロット)が出て来るとこなのです。ちゃんと反逆してるし、あぁ愛おしい…
艦長のかっこいいシーンで「ツァラトゥストラはかく語りき」がちゃんと流れてたりして最高でした。
アクシオムっていう大きい宇宙船で、むっくむくに太った人間たちが生活してたり、用途にあわせた色んなロボがせかせか働いてる描写が「ザッツ・ピクサー」という感じで超たのしかった。もっと見たかった。最初から愚直に同じことしてるキャラが最後に効いてくるのってピクサーぽいですよね(今作だとモーっていう小さいロボ)。
ストーリーは単純だけど細部が凝ってて、映画本編はもちろん超おもしろく笑いながら観たんだけど、エンドロールがすごく良かったです。
700年ぶりに地球に帰ってきて、ロボットと人間が共存しながら発展していく様をかわいく描いてるんですが、その描き方そのものも文化レベルによって変化する描写で。最初は農耕の様子がエジプトの壁画っぽいタッチで書かれてて、だんだん写実的になってきながら動物も蘇ったりして、高い建物や教会を建てるところでは印象派っぽいタッチだったりゴッホのひまわり出てきてたり。自分的にはこういう大人向けのユーモアも「ピクサーぽさ」です。
▼うまく説明できないので貼っときます、ロボが描いてあるのが堪らない萌えポイント