ギャラクシー・クエスト
1999年/アメリカ 102min
監督:ディーン・パリソット
出演:ティム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、サム・ロックウェルほか
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スター・トレックみたいなTVドラマシリーズの役者たちが、ほんとの宇宙に行っちゃうSFコメディ。2000年度ヒューゴー賞受賞。
放送打ち切りから20年を経た今も熱狂的なファンを持つSF番組「ギャラクシー・クエスト」。今日もある都市で、ファン集会が開かれていた。が、招待された出演者の前に奇妙な4人組が現れ、“自分たちの星を侵略者から守って欲しい”と助けを求めてきた。最初は冗談と思った出演者たちだったが、彼らは本当の異星人で、TVでの彼らの活躍を本物と思い込み番組そのままの宇宙船も用意していた……。
異様な評価の高さが気になって鑑賞。『落ちぶれた役者』を演じる俳優たちの、B級ノリがとにかく面白い。始まりも終わりもファン集会が出てきて、重要な場面で救ってくれるのもファンっていうかオタクで、何のジャンルにもこういう根強いファンているよね、と思えるような(それこそスター・トレックはそういうイメージが強い)アクの強さがよかった。「シーズンXXのXX話でやった通りに!」とかって地球のオタクから指示が来る。
最近デヴィッド・リンチ映画の解説*1を聞いてて知ったんだけど、アメリカのTVドラマは視聴者の反応を観ながら内容を変えるらしく、たしか韓国もそうだったと思うけど、だからつまりコアなファンは『自分がドラマを育ててる』という感覚が強いのだろう。だから長いシリーズになりがちなのかも。日本のドラマはあんまりそういうの無さそうだし、ああいうコアなオタクはドラマに付かない。
残念ながら途中で少し居眠りしてしまったんだけど、頭がカックンカックンなる漫画的居眠りも久しぶりで気持ちよかったのでまぁ良かった。人間として意識が芽生えた時代が90年代のわれわれ世代にとって、シガニー・ウィーバーと宇宙人の親和性はハンパないものがある。
▼キャスティングだけでギャグになるほど親和性が高い
▼サム・ロックウェルも宇宙率が高い、っていうか出演作の多さと自分の好みだと思いますが
*1:町山智浩さんの「マルホランド・ドライブ」解説