エスター

2009年/アメリカ 原題/Orphan 123min

監督:ジャウム・コレット=セラ

出演:ヴェラ・ファーミガピーター・サースガード、ジミー・ベネット、アリアーナ・エンジニア、イザベル・ファーマンほか

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エスターがやりたい放題のホラー映画。もっと怖くできるはずなのに何故かそんなに怖くないという、『ホラーしろ』(怖い部分ののびしろ)がかなり大きいような気がした映画。

かつて3人目の子供を流産したケイト・コールマンとその夫のジョン。彼らはその苦しみを癒すため、孤児院からエスターという9歳の少女を養子として引き取る。少々変わってはいるが年齢の割にしっかり者で落ち着いており、すぐに手話を覚えて難聴を患う義妹のマックスとも仲良くなるエスター。だが共に生活する中で、やがて彼女は常に手首や首にリボンを着けていたり、入浴の際は必ず入り口を施錠したりと、謎の習慣を垣間見せ始め、それらと同時に徐々に恐ろしい本性を見せ始めるのだった。

 展開がすべて『ホラー映画の王道』といった感じで、あえてそうやって作ってるのかな?と訝しんでしまうほどだった。何か別の作品のオマージュ?

これが伏線になるのだろう、ここでこういう行動に出るだろう、ここでアレがああなるだろう…と先が読める行動ばかり取る人々、個人的には『ザッツ王道ホラー』という感じで、とても2009年の作品には思えずスマホが出てくることに違和感を感じるほどだった。(でかい子機のほうが似合う気がする)

ロシアだエストニアだと外国の名前が出てきたり、聖書を持ち歩いてたり、アル中の事とか浮気の事とか、息子と父親の関係性とか近所の人とのあれこれとか、怖さを広げようと思えばもっと広げられたんじゃないかなっていう『ホラーしろ部分』がだいぶ広い。問題のオチ部分も、思い切って1870年代にしてしまえばヒトならざる不気味さがあるし古めかしい衣装も効いてくる気がしたが、ひたすらリアルに嫌な年齢。やっぱり、わざとこういう風に演出しているのかも知れない。何にしろポスターのインパクトが強い。

ホラー映画は和洋問わず、だいたい中の上くらいの家庭が舞台になることが多い気がする。リアルに怖いと感じさせるためだろう。というわけで洋ホラーはそんなに怖くないのかも知れない。いろんな映画に出てきた家を思い出した。末っ子のマックス(可愛い)の部屋にキティちゃんが飾ってあって印象に残った。