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シュガー・ラッシュ

2012年/アメリカ 101min 原題/Wreck-It Ralph

監督:リッチ・ムーア(制作:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ)

声の出演:ジョン・C・ライリー、サラ・シルバーマン、ジャック・マクブレイヤーほか

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嫌われ役が嫌になったゲームのキャラが、ゲームセンターの配線を通って違うゲームに飛び出して色々戦う映画。バラバラの絵柄の実在のキャラクターが描かれるカオスな世界がみもの。ゲームが好きな人は背景に写り込んでる人やモノなど小さい事にも面白さを見いだせそう。

 

ヒーローにあこがれる人気ゲームの悪役を主人公に描くディズニー・アニメーション。アメリカで長年親しまれているアーケードゲーム「Fix-It Felix」の悪役キャラ、ラルフは、嫌われ者の悪役を演じ続けることに嫌気がさして自分のゲームから飛び出し、お菓子の世界で繰り広げられるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に出ることに。そこでラルフは、仲間はずれにされているヴァネロベに出会い、孤独な2人は友情を深めていく。「スーパーマリオ」のクッパや「ストリートファイター」のベガ、ザンギエフ、「ソニック」シリーズのドクター・エッグマンら、日本の人気ゲームの悪役も多数登場。

違うゲームに移動する際に通るターミナル駅(ハブのような形状)の描写が最高潮に面白かった。マリオのような8bitキャラクターと、メタルギアソリッドのようなキャラクターが同じ画面でごちゃごちゃ喋ってるのがとにかく面白い。80年代のゲームの主人公が最近のガンシューティングゲームのキャラクターに会って、『なんと解像度の高いお方…』とかって言うの。等身もぐちゃぐちゃだし、でも『ゲームのキャラクター』というルールが前提に敷かれているので不思議な纏まりもある。たくさんゲームをしてきた大人のほうが楽しめる。

アメリカの映画でよく出てくる、「麻薬中毒患者の会」とか「がん患者の会」みたいな雰囲気の「悪役の会」というのに色んなゲームの悪役が集ってる風景も、さすがディズニー!よくこの光景が実現したな、と面白く観た。

中盤以降は、舞台がシュガー・ラッシュという女の子向けレーシングゲームが中心となって話が進んでいく。そこからはややキュートでポップでスイートな胃もたれするような映像が続いて、集中力と興奮が切れるような感じになったものの(女の子もだいたいムカつくので)、メタルギアみたいなやつの敵がそこで繁殖したりする世界観は大人も子どもも楽しめる感じだった。

ところで、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオって、どういう作り分けしてるんだろうか。全然違う会社なのか、流派とかがあるのでしょうか。ちょっと気になりました。