21グラム

2003年/アメリカ 124min

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

出演:ナオミ・ワッツショーン・ペンベニチオ・デル・トロシャルロット・ゲンズブールダニー・ヒューストン、クレア・デュヴァルほか

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死んだら失くなるもの、生きてると失くせないものについての映画。時系列が半返し縫いみたいな感じで行きつ戻りつして進行する。出演者全員の名演が光る傑作。

 たいへんたいへん。大傑作を観た。久しぶりにこんな映画を観ました。

大学で数学を教えるポールは余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々。また、夫と二人の幼い娘と幸せな生活を送るクリスティーナ。一方、前科を持つジャックは、神への信仰を生きがいに妻と二人の子供と暮らしていた。だが、ジャックが起こした悲劇的な事故をきっかけに、出会うはずのない3人の運命が、思いもよらぬ結末へと導かれていくのだった。(Wikipediaより)

ナオミ・ワッツが出てるので内容をよく知らないまま鑑賞。観終わったあと余りの衝撃でしばらく動けなかった。映画を観て涙が流れたのはいつぶりだだろうか。あまり深く描かれないものの、全員の気持ちが分かるから、誰も否定できない。じゃぁ何が悪かったのか。自分ならどうするのか。こういう想像はあんまりにも衝撃で、登場人物全員に移入し過ぎた。いい映画過ぎた。

 

セックスシーンが非常に感動した(そういえば「バベル」でも菊地凛子の色々が問題になったような記憶がある)。乳首を吸うところで胸が打たれるような思いがした。別にわーエロい~みたいな気持ちじゃなくて、心臓が大きなテーマであるこの映画において、2人のやりきれない経緯、他人と共有できない悲しさと怒りが性欲に変わる生々しい肉感というのはどうしても必要で、名シーンだった。その結果として、特に望んでいないところには命が訪れるというのも皮肉だった。

生きることにも、身近に命が生まれることにも、人が死ぬことにも慣れてきた三十路のいま観たのも良かった。出演者の演技が全員素晴らしい。いま最初から観直していますが、2回めになるとまた印象や重みが違う。映画は何度も観られて、素晴らしいです。

 

▼水中で揺れる髪の毛。「髪の毛一本動いても神には分かる」という台詞を思い出させる

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水中をみている顔が映り

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胎児のようなポーズをしている

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彼女は家族の死ぬまえも、水泳をしていた。いま何を考えてるんだろうと思うとやりきれない

 

▼特定の色が抜けるように映えるシーンが何度かあり印象に残った

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