ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間
1970年/アメリカ 225分
監督:マイケル・ウォドレー
出演:ジミ・ヘンドリックス、サンタナ、ジャニス・ジョプリン、ジョー・コッカー、ジョーン・バエズほか
撮影:マイケル・ウォドレーほか
編集:マーティン・スコセッシほか
1969年8月15日から17日までの3日間、ニューヨーク州ベセルで開かれた大規模な野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」の模様を記録したドキュメンタリー映画。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞。
1996年に合衆国・国立フィルム保存委員会がアメリカ国立フィルム登録簿に新規登録した作品の1つである。
2009年6月9日にBlu-ray DiscとDVDでリリースされた映画のディレクターズ・カット版(225分)では新たに権利をクリアしたジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、サンタナ、ジョーン・バエズらの映像など、貴重なパフォーマンスを追加。全体として、再編集され、公開時の上映用オリジナル版では見られなかったカットを多く含んでいる。(Wikipediaより)
ここ最近、ヒッピー文化についての本を数冊読んだので実際の様子を見てみたいなと思い鑑賞。
ドキュメンタリーなんだけど編集がすごい楽しい!!群衆の姿をなかなか出さずにテンションを引っ張ったり、「レクイエム・フォー・ドリーム」みたいなスプリットスクリーンが多用されたり。
音楽が少々長いですが(※これを観る人の殆どはライブ映像が目的なんだろうから、もちろん当たり前なんですけど)、若者たちの様子がふんだんに映してあってメチャクチャ興味深い。赤ちゃんや子供を連れてくるカップル、犬を抱いた男の子、羊とじゃれる犬…。急な雨で泥まみれになった一帯を、裸ではしゃぎ回るグループ。湖で髭をそったりシャンプーしたりするカップル、大麻をみんなで回して吸うグループ。
それだけではなく、周辺住民にも多くのインタビューをしている。しかも、好意的なものと敵対的なもの、どちらも意見を集めているのが素晴らしい。何にもない田舎に突如40万人(と言われている)の若者が押し寄せた小さな町。とてもいい若者たちだよ、という老人。ラリってる連中ばかりだ、とカメラを睨む男性。儲けを数える暇がない、と笑う商店主。若い男女が野宿なんて、世も末だ、悪だと吐き捨てる通行人。インタビュアーはどの人ともきちんと「会話」をしていた。
ファッションや若者の会話、雰囲気を観るだけでもかなり貴重な映像だった。ぐうぜんだけど来年で50周年だ。