シャッター アイランド

今後の人生で観るかも知れない方は読まないことをオススメします

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2010年/アメリカ

監督:マーティン・スコセッシ

出演:レオナルド・ディカプリオミシェル・ウィリアムズベン・キングズレーマーク・ラファロ、ほか


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島にある精神病院で行方不明者を捜査しているうちにメメントみたいな感じになる映画。

観る前から「めちゃくちゃ面白そうな雰囲気が漂ってる面白くない映画」特有の匂いがする…と敬遠していたのですが!これは!意外に!面白かったです!

公開時、日本の配給会社がキャンペーンか何かしてたみたいで、DVD本編の初めに「この映画を楽しむポイント~~!」とウザウザな映像が入ってて

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こういうドッチラケなコーナーが始まり「その①!誰も信じてはいけない!その②!目線、表情を見逃してはいけない!その③!あなたの脳を信じてはいけない!」と、ネクストコナンズヒントかよ…と腰砕け気味だったんですが。律儀に3つの意味が気になって結果的に一生懸命観ました(ありがとう配給会社)。

そんで一生懸命観たところ、さいごの展開は驚きの連続で「キャ~、エ~、ウッソ~!」と女子大生の一人暮らしみたいな感じになりました。

凶悪犯を収容している、ある島の精神病院から行方不明者が出たということで捜査に行くというストーリー。島に到着してからずっと島の人間が全員ウンザリした感じというか、何か隠してて、捜査協力もめんどいの丸出しで「なして?」と物凄く引っ掛かかるんです。何から何まで設定が出来過ぎなところも気になります。でディカプリオも体調悪くなったり悪夢を見たりするようになり「こいつら信用しねぇ」ってなって暴走しだすのです。夢の世界と現実の世界が交錯して、特に夢の世界の映像が美しい!色鮮やかでシンメトリーな風景だったり、美しい死んだ奥さんが夢でアドバイスしてくるとことかはインセプションみたい。

まともな人が居ない状況の中でやっと行方不明者(レイチェル)を発見するんだけど、彼女の説得力が凄くって、観てる側もレイチェルを信じたくなってしまう。「ここに来てから独りのときがあったか?吸ったタバコは自分のものか?病院の食事は食べたか?薬を貰わなかったか?」…心当たりありまくりで、アッ変な薬盛られてた!もっと教えてレイチェル先輩!みたいな気持ちになるんです。とはいえ、レイチェルはディカプリオの脳が作り出した先輩で、一度しか出てこないですが「主人公と話の通じる人」感のある人が出て来るのはここだけ。

ラストについて書きますけど、ディカプリオはずっと患者だったんですね。ここまでは観てる側も途中で予想できると思うんですが、2年間も…?というとこで流石に驚き。何回繰り返してるのか、考えるだけで怖くなるし皆の態度も納得。名前のアナグラムだったり他の細やかな伏線回収も、アー…(・ω・)ソウイウコトネー…と驚きの連続。最初から観返しながらこれを書いています。よい映画。

<メモ>

・無音が多く、音楽がうるさい映画が苦手なのでそこが良かった

・C棟がサイレントヒル(プレステ初代のやつ)にめっちゃ似てた

メメントと同じ原作をもとに、性格違う2人が映画作りました!というくらい似ている、両方テディ出てくるし

・とにかく夢の景色がうつくしいです、奥さんが湖畔を眺めてるシーン、ダリの「窓辺の少女」という作品みたいで見惚れた

・明暗がくっきりしていて全体的に陰鬱な話なんだけど、いいお天気の長閑なシーンや和やかな病院の人々だったりも描かれてて、移入のバランスが主人公側⇔その他、と揺れ動いてしまう

・最後の最後、あれ、某トミーしても駄目だったということは、殺されるんだろうな…。わざと正気じゃないフリしてるのかも…とか。