マルホランド・ドライブ

2001年/アメリカ・フランス合作  2H27min

監督:デヴィッド・リンチ

出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリングジャスティン・セローアンジェロ・バダラメンティロバート・フォスターほか

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うわああああぁぁ!!!!やりやがったな!!やりやがったな!!!

  先日、よく分からないと書いたデヴィッド・リンチ。なぜ観たのか。※これから先、映画に関係のない話が続きますし最後まで読んで頂いてもマルホランド・ドライブの話は一切出て来ませんがお許し下さい。

 

 なぜ観たのか。なぜ観たのかと言うと、観たい気分じゃなかったのに間違えて借りたんです。ツタヤのネットレンタルのしくみで、1番借りたいものが大人気で在庫無しの場合はどんどん順位が次点のやつに繰り下がって発送されてくるんです。これよりも観たい(と思っていた)映画はたくさんあったのに、たまたま上のほうに居たので勝手に発送されて来たんです。酷い言い草ですが、到着したときの私の感想は「ウワッ間違えた、このまま返そう」でした。

一緒に来たもう1本をサッサと観て早く返却して次はリロ&スティッチとか時かけとかポニョでも借りよう夏だしなと思って過ごしている数日の間に、なぜか私はマルホランド・ドライブのTシャツを買いました。数ステップ説明が飛躍しているような気がしますが、結果だけ切り取ると「気がついたら観た事もないし観る気も起きてない映画のTシャツを買っていた」という、ジョジョ6部あたりで出そうなスタンドに攻撃されたっぽい行動をとっていたんです。結果だけ書くと、まぁ何かの縁だろ、と思って買ったんです。たまたま届いた、たまたま売ってた。何かの縁だろ、そう思ったんです。

 そんで「あんまり観る気のない映画をその映画のTシャツ着てこれから鑑賞する人」という、客観的に見たらただの大ファンみたいな感じで観たんですけど。何か見えざる力が私を引き寄せたとしか思えなかったです。だって私そもそも洋服じたいそんなに買うほうじゃないんです。いわんや観たことのない映画のTシャツをや、です。

大傑作でした。何かの縁だろどころの騒ぎじゃなかったです。こんなに長い映画なのにずっとドキドキしていました。ずっと画面から眼を離すことが出来ませんでした。決して、低いハードルを超えたからではなくて、デヴィッド・リンチ/なんか知らんけど評価高い/映画賞あり、の三拍子の高いハードルというのは知っていました。観終わったいま、ハードルの上をコンコルドがキーンと飛んでいった感覚です。私、わりと映画はネタバレした状態で観始めるの平気で、レビューとかも先に読んでオッケーなタイプなのですが、なにしろこの映画に関しては興味がそもそも無かったので知識ゼロの状態で観たのがほんと良かったと思います。観る前にWikipediaで制作年とキャストを読んでいたら、ネクストコナンズヒント的なことが書いてあるなーとだけ読んだんですが。全然そんなこと忘れるくらい、ずっと世界に引き込まれたままでした。下手に文章で読んで想像しておかなくてよかった。

 この映画についてはストーリーを書くことが出来ません。順番どおりに理解できなかったからです。たぶん、解説を読んで理解したとしても文章に書くことは出来にくいと思います、映像を頭のなかで整頓することが出来ないし、濾して文字にすることが難しいです。

何かを連想することはありましたが、何かに”似ている”とは一度も感じませんでした。混乱だけが残りました。また絶対観ると思うようなもう二度と観ないと思うような、10年後、20年後、30年後とスパンを開けて観たいような、とにかく心臓や汗腺や体中の器官がいろんな動きをした物凄い時間でした。2時間半、全然長くない。むしろもっと観たい、もっと観せて、と思った。エンドロールが出たとき、終わってしまうのがほんとうに残念でがっかりした。頭のなかで「イレイザーヘッド」で女の子が歌っていたうた、あれがぐるぐるリピートした。

今の年齢で観ることが出来て本当に良かったし、ツタヤのアプリで1番にしてたの「君の名は。」なんですけど「君の名は。」よりこれを観てよかったです。何ていうか、書いたら書いただけ減っていきそうな感覚。こんな感覚はそうそうない。メモも書けない。一言だけ。ナオミ・ワッツの演技が凄い!

 

▼Tシャツです

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▼連想したもの

あと雰囲気だけアイズ・ワイド・シャットとか。楳図先生の「洗礼」とか。フェリーニの道化師とか。