ファニーゲーム

1997年/オーストリア 108min

監督:ミヒャエル・ハネケ

出演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリングほか

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たまごを快くあげなかったから殺される映画のオリジナル版。主演の夫婦はほんとの夫婦。忙しいし2本も観るヒマないのよね~という方にはハリウッド版をおススメします。

リメイク版が好きだけどオリジナル版を観たことが無く。ようやく鑑賞に至りました。

▼ハリウッド・リメイク版の鑑賞記録

 

みんな大すきハリウッド版との違いを意識しながら観ました。最初に書いとくと奥さんが不細工なのが一番残念でした。

「まったく一緒」というレビューをよく見ていたけど若干違う点もあった。この映画はとても残酷な内容でありながら暴力の描写が一切出てこない点が最大の特徴なのですが、今回鑑賞したオリジナル版では、もみ合ったりポカスカ殴ったりするレベルのは出てきて「ん?」と思った。リメイク版では一切無かったような記憶がある(検証まではしていないので違ってたらごめんなさい)。というよりは、リメイク時に徹底的に消したのだろうか。

評価の低さや検索結果などから、リメイク版のほうが当たり前かも知れませんが多く観られているようす。上映時間もオリジナル版108分・リメイク版111分と微妙に違います。

そして今回オリジナル版を観て「なるほど」と思ったところが3点。

①「どれにしようかな、天の神様のいうとおり」的なところ

リメイク版は英語なので「いにみにまにもー」という例のやつなんだけど、ドイツ語版の「どれにしようかな」では、何かよくわからんけど年齢を当てるやつが出てくるんですね。それで年齢の数だけモゴモゴ。ただ別にリメイク版で「なんで唐突に年齢の話?」と思った記憶もないので、「なるほど」と思ったところでスッキリする感覚は特になかった。文化の違いが面白いと感じた。

②『敬語』の存在

ドイツ語には日本語のように『敬語』が存在するらしく。これがわりとリメイクする際に苦労したんだろうな、と思った。他人との距離感の拡げ方・詰め方の巧みさがポイントになるシーンが多くあるので、英語にはそういった表現が少ないことから『態度で距離感を表現』することに重きを置いていたように思えた。物理的な距離とか表情とか。これも両方観たから思っただけで、いっこ観ただけだったら別に違和感もない。

③お祈り

リメイク版を観てつねづね「アメリカ人なのにお祈り知らないのか」とふんわり疑問に思ってたんですけど、これは国事情があったのかも知れないです。

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あとハリウッド版をおススメしたいと書いた大きな理由は「わかりやすい」点。画面全体が抜群に明るくて綺麗だし、何よりナオミ・ワッツとデヴォン・ギアハートが美しくて愛らしくて綺麗だからです!そして単純に演技の面でも(わかりやすいという意味で)リメイク版をおススメしたい。犯人のふたりもねぇ、いいんですよ。オリジナル版のふたりはどうしても好きになれない、というか映画の構造上好きにならなくて良いのだけど…というかオリジナル版に似た子探してくる能力凄いなって思った。

というかリメイク版のナオミ・ワッツが本当に凄くいいんですよ。あまり多く観てないですが、いままで観た彼女の演技は、彼女に引っ張られるというか人間くさい感じが凄くあって好きです。

オリジナル版を推している方も多いし、私が最初に観たのがリメイク版だから好きなだけかも知れません。最初の鑑賞体験は超えられない壁なので、どちらを観ても最初に観たほうが好きなのかも知れません。

<メモ>

・オリジナル版とリメイク版の比較動画とか結構ありそうだと思って探したけどあんま見当たらず。誰か作ってほしい。

・いちばん大切な卵を割るシーンが再生不良で飛び飛びだったんですよね。何なんだ。