マイケル・ジャクソン THIS IS IT
2009年/アメリカ 111min
監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン
出演:マイケル・ジャクソンほか
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『THIS IS IT』ツアーのリハーサルが延々と流れるドキュメンタリー。
2009年3月5日、マイケル・ジャクソンはロンドンのO2アリーナにて、同地でのコンサート公演『THIS IS IT』を行うことを表明。同年7月13日から2010年3月6日までに全50公演の開催が予定されていたが、直前の6月25日にマイケルが急死。本作品はその『THIS IS IT』のリハーサル映像を中心に構成されている。リハーサルは5月から6月にかけて、ザ・フォーラムとステイプルズ・センターで行われ、本作品では2009年4月からマイケルの亡くなる前日までのリハーサル映像が使用される。
新しいインタビューがあったりするわけではなく、とくに映画ぽく仕立ててあるわけではないリハーサルの映像が延々と流れる。ライブ用にCG映像作ったりするんだけど、やっぱちょっと80年代だなって思ったり、全盛期の映像ばかりをYoutubeで観てきていたので『老い』『衰弱』と感じてしまうシーンもあった。
大規模なオーディションを経てバックダンサーやギターやコーラスに選ばれて喜んでいる人々、『オーディションがあると聞いて2日前に飛行機に飛び乗った』、『マイケルと一緒に仕事ができてうれしい』と話すスタッフ達。このライブツアーが実現しなかったと思うとウーンと悲しくなったりした。
マイケル・ジャクソンが話すシーンはそこまで多くないんだけど、音響にイライラしたあと『怒ってないよ。ラブだよ。LOVE(エルオーブイイー)だよ』と言ってるのが印象に残った。ひとつの曲(リハーサルなのでそこまで歌ったり踊ったりもしない)を淡々と同じ位置から映すのが続いたりして少し退屈なときも多かったけど、マイケルが歌ったあとスタッフやバックダンサーが「ブラボー!」「ヒューヒュー」とか盛り上がってるのが面白かった。マイケルも「ちょっと、歌わせないでよ」とかってノリノリである。
観終わったあと、横になってWikipediaの彼に関連するページをなんとなく1時間くらい眺めてしまった。